つれづれ

能登の旅-7 〜金沢とラーメン〜

投稿日:2007年6月8日 更新日:

〜1998年の旅行のお話です。8回にも及ぶ長編。
旧コンテンツからまとめて引っ越ししたものなので、物好きな人は読んでね〜

第6話はこちら
また駅前に戻り、海岸で鐘を鳴らしたり、海の水に触ったり写真を撮ったりして電車の時刻を待つ。
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ところで 少し興味があったので搾りたての酒粕を指ですくってみる。するとかなり柔らかい。
と言うよりかは、ふかふかしている感じだ。
お酒のよい香りが漂い、ふわりとした舌触りとまろやかな味でした。
ここで憶測ですが、普通に売っている酒粕って、絞りに絞られて酒を抜かれた本当のカス?って思ってしまいました。
ふと思っただけで美味しいのもありますよ、ごめんなさい。
そして電車に乗って穴水で乗り換え。
そこでは銀行、郵便局が待っている。楽しい旅の続きの資金を調達せねばと、乗り込む。
ほのかに漂う酒粕の甘い香りを気にしつつ 穴水に到着。
早速乗り換えの時間を利用して、私とMはそれぞれ銀行と郵便局へ走る。
幸なことに駅員さんに聞くと両方とも遠くない距離にあるようだ。
戻ってから乗り換えまでの残った時間で弁当を買った。
Kと私はずる賢く売店で残り二つの弁当を買い占め(悪意は無い)、Mは隣りの売店で菓子パンを買っていた。
今思うと少し弁当のおかずでも分けてやればよかったかも・・・(まあ いいか)
そして 眠りにつき、目が覚めると金沢でした。
駅を降りてバスで兼六園に向かった。
今夜の宿は兼六園近くの宿。白鳥路ホテルというちょっと立派そうな名前のホテルだ。
ところで 金沢のバスは酷かった。
黄色信号には加速して飛び込むは 信号の先のバス停には急停車するは、ドアが閉まる前に発進、客を見切って数秒でドアを閉めてしまう。
などお年寄りがバスの行き先を確認していたらもうアウトのタイミングだ。
気分が悪くなった。ここで金沢の私にとっての心証が半分下されてしまったようなものだ。
そして 兼六園の手前や土産やを少し覗いて またバスに乗り、もう暗くなってから宿へ入った。
実を言うと余り印象にないので覚えていない。


宿に入り、ベッドに横になりながら夕食と明日の見学の物色をする。
昨日の夕食はMに気の毒だったのでKが「Mの食べたいものでいいよ」ときいて、夕食はラーメンになった。
7時過ぎ、宿を出て食事に向かった。
その前に今考えると愚かだが、夜の酒を調達に行った。
多分帰るころにはやっていないだろうということで。
さあビニール袋2つの買い物をしてじゃんけん荷物持ちの始まり。
香林坊などうろうろしたが、
適当に入りたい店が見つからず二時間ほど歩いた夜の金沢駅前は
私たちの苦手とする者達がたむろしていて東京と余り変わらない。
途中一件バーベキューレストランに入ったが対応が気にくわず出てきた。
もう本当に何でも良いという感じで本当に寿司!とラーメン?の店に入った(笑)
それぞれラーメンを頼み、私のキムチラーメン
(あまり美味しそうに感じなかったので、味の誤魔化されそうなキムチを選んだ)が最後に来た。
余り期待はしていなかったがそれ以前にぬるいラーメンであった。
私は無言で食べ続け、少しテレビを見て出てきた。
KとMは美味しいと言っていたのであまり言うのも悪いかと思い黙っていた。
店を出て またうろうろと散策するが、大したものは見つからず、
Kがミスタードーナツで更にドーナツを買って行った。
私もつい食べたくて一時並んだのだが、この後の楽しい宴のことを考えて止めておいた。
それから こっちだこっちだと方向音痴の私について重い荷物を持ちつつ小一時間かかって宿に戻った。
部屋に戻り、9時頃だったろうか?
着替えをしてやっとお待ち兼ねの飲み物の時間。
やっぱ旅の夜はこれに限るでしょう、うんうん。
早速スナック、つまみなどを広げ、飲もうと思うが、これがまたMのやる事。
栓抜きが無いのに栓付きの瓶ビールを一生懸命開けている。
何で??? と思ったが、
鍵やとにかく長い薄平たい物でテコの様に栓をこじ開けて、
乾杯に行き着いたのだった。指が痛かったが、仕事の後の一杯が美味かった。
しばらく飲んで、酒に強くないKは顔を真っ赤にして眠ってしまい、Mと二人で風呂へ行った。
(この日の朝 輪島で観光バスと軽自動車の正面衝突事故があり、バスが横転。
大勢の怪我人が出て、軽自動車の運転手が死亡した。旅先で結構近くの旅行客同志ということで背筋が寒くなりました。)
ここの風呂が単なるシティホテルの風呂かと思っていたら、温泉らしく色は半透明のコーヒー色。
少しヌメッとして程よい湯温で気持ち良い。
2人で「旅はいいねえ」とか「来年は何処がいいかな」とか同じことばかりのんびりと話をして上がりました。
(アルコールを飲んだ後の入浴は本当はいけないことです。)
そして部屋に戻り、荷物の整理をして眠ってしまいました。
<続く>

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