TOKYO BLACKOUT

投稿日:2009年12月15日 更新日:

TOKYO BLACKOUT
TOKYO BLACKOUT

最初は二段組だし、分厚いしどうしようと思いました。
平行して登場人物の話が進んでいったり、人物も多い。
テーマは気になるけど、苦手な構成かも知れないと思いました。

8月24日午後4時、東都電力熊谷支社の鉄塔保守要員一命殺害。午後7時、信濃幹線の鉄塔爆破。午後9時、東北連系線の鉄塔にヘリが衝突、倒壊。さらに鹿島火力発電所・新佐原間の鉄塔倒壊――しかしこれは、真夏の東京が遭遇した悪夢の、まだ序章に過ぎなかった。最後の希望が砕かれたとき、未曾有の大停電が首都を襲う!
目的達成のため暗躍する犯人たち、そして深刻なトラブルに必死に立ち向かう市井の人々の姿を鮮やかに描破した渾身の雄編。大型新人が満を持して放つ超弩級のクライシス・ノヴェル!
「BOOK」データベースより

だがしかし、そんな難しい専門用語が出てくるわけでもないし
引き込まれてページがどんどん進みます。
いやあ、テロの目的があれだったなんて…
意外というか壮大というか。
結局はフィアンセを愛していたんだね。子供の頃目の前で母親を殺され
結婚間近のフィアンセを殺された、有能なSEの物語です。
映画化を望むというコメントもどこかで読みましたが
確かに緊迫感もあるしスケールも大きい。
後書きで、この通りやってもこういう災害が起きるとは限りませんという
注意書きがある。
自殺マニュアルやらなにやら、そのまま書けばよいそのまま真似れば出来てしまうような話と違って、下調べした上で、きちんと大事な物を隠している、その姿勢が大きく評価できると思う。
いやあ、久しぶりに面白かったと言えます。

-

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

関連記事

松下で呆れアップルで仰天したこと

松下で呆れアップルで仰天したこと エンジニアが内側から見た企業風土の真実 内部事情が分かってまあ楽しい。 古い体質の日本企業と、奔放で逆に日本から見ると非常識なAPPLEという極端な環境で成長して行っ …

リストラなう!

リストラなう! よみました。確か王様のブランチだか、カウントダウンTVだかで紹介されていて リストラから退職までを綴ったブログ書籍みたいな紹介でした。 リストラって一般的に想像するのは、嫌がらせされて …

胎児との対話(おぼえているよ。ママのおなかにいたときのこと)

トラックバックをもらって思い出しました。 本当に忘れないうちに書いておかないと!! ええと、おぼえているよ。ママのおなかにいたときのこと で書いたんですがお腹の中に居る生まれる前の我が子と対話してみま …

四季のジャムと甘煮

見ているだけで美味しそう。 レシピも簡単で気軽にチャレンジできそうです。 我が家で作っているのはイチゴとマーマレードのみ。 梅酒の梅を使って白ワインと一緒に煮込んで梅ジャムも作ったことあるけどなかなか …

マンガ中国入門

マンガ中国入門 やっかいな隣人の研究 同じく問題作の「マンガ嫌韓流」と本書の出版時期が重なったのは 「偶然」というよりはむしろ日本の国民感情の「マグマ」が臨界点 に達しつつあることからくる「必然」のよ …