だから山谷はやめられねえ

投稿日:2010年1月27日 更新日:



だから山谷はやめられねえ
 ―「僕」が日雇い労働者だった180日


そもそもぼくの関心はドヤ街や飯場そのものの中ににあったわけではなかった。社会の常識や模範からはみ出してしまった人と会社の関係。そして自分とそれらとの関係に関心があった。
また、その中に自分の居場所を見つけたかった。
その答えが見つかったわけではない。ただ、今回の体験によって、マスメディアの情報や社会の常識や価値基準というものが絶対的な価値ではないということが実感としてわかった。そして忙しい雌メディアが簡単に社会問題としてくくってしまう物や、見落としている情報の中にこそ、人間社会の核のような物が沈殿していると思えた。
今回はたまたまドヤ街や飯場だったけれど、社会にはそれ以外にもマスメディア的な視点からでは見えない世界があるはずだ。
ー本文より引用ー

最初は興味半分、時々耳にするドヤ街ですが、日本でない様な物価や、日雇い労働者の町という印象しか持っていませんでした。
大学院に在籍しながら、飯場やドヤ街を居場所として人生を学ぶ感じでしょうか?
興味深く読ませていただきました。
そう言うところにいながらも皆様、一生懸命働いているんです。
何はともあれ著者の塚田さんが自分の歩みたい道を見つけられた事に安心しました。
現在はテレビ局で働いているんでしょうか…

-
-,

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

関連記事

またまたへんないきもの

またまたへんないきもの ヨーロッパタヌキブンブク、トゲアリトゲナシトゲトゲ、オジサン、サブロウ、ウルトラマンボヤ、チョウヒゲウミウシ、スベスベマンジュウ、ハクションクラゲ、ブタハダカ、エッチガニ、ツン …

産まない選択

福島瑞穂:編「産まない選択―子どもを持たない楽しさ」について 産まない選択―子どもを持たない楽しさ 福島瑞穂 語録 いろいろと話題の少子化担当大臣の著書です。 福沢恵子という馬鹿と対談しているのがまず …

傷だらけの店長~それでもやらねばならない~

傷だらけの店長 ~それでもやらねばならない~ 「リストラなう!」の中で紹介されていた書店店長の奮闘記です。 本を愛しているが為にアルバイトから書店員、そして店長になった、著者の伊達雅彦さん。 困った客 …

203号室

203号室 もう蒸し暑い時期は終わりつつある様な気がしますが… さらっと読みやすい加門七海の文体。しかしながらおぞましい、そして薄ら寒い表現が知らないうちに自分を取り巻いている気がしてきます。203号 …

誕生を記憶する子どもたち

誕生を記憶する子どもたち 前にも書いたけど。こういう話が大好き。 赤ちゃんの発育に付いても詳しく書かれています 前半はそういう話、後半が誕生の記憶についての記録。 俺も退行催眠とかやってみたいわ