つれづれ PC関連

初個展の記録5 出力編

投稿日:2008年2月9日 更新日:

〜これは、ある男の苦難と試練を乗り越え 個展への夢を実現させるまでの汗と涙の物語である〜
※この文章はメールマガジン『悩めるグラフィッカーズ』に99/5-2000/7の間に掲載した奮闘記を再編集し直し、まとめたものです。
この章では主に出力と出力データ作成に関する試行錯誤に関してまとめ直してみました。
友人の勤め先(デザイン系の学校)にあるEPSON PM-9000Cを使うことが出来るらしいので、使えるものは使いコスト削減していく方針。
7〜8年も前の記事なので、今とは状況が違うかもしれませんが
自分の記録代わりにアップしている物なので、ご了承ください。
それが、誰かの参考になれば幸いです。

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ある日職場にエプソンからの電話で、対面のユーザーアンケートをやっているので来たいとの事。
まあ 特典も何もないので断っても良かったのですが、向こうも「駄目ならいいです」と断られ慣れているの様子。
妙に可哀相に思い、まあ面白い話も聞けるかもと承諾。後日来社してくることに。
〜エプソンさんがやって来ました。
いろいろ希望を押し付けたり、話を聞いたり、結構楽しく喋りました
そこで、最後に今日のメインエベントを持ち出してみました。
「エプソンさんのPMシリーズは他社を差し置いて良いですね〜」
とおだてた後に
「ところで、PM-9000Cで安く出せるところ知りません?」
と聞くと一瞬時が止まり、案外盲点的な回答が・・・。
その結果とはショールーム(秋葉原と大宮)でした。 大宮は購入が前提のテスト環境の様ですが、秋葉原は結構気楽に行けるようなニュアンスでした。
「でも、試しに1枚くらいしか出せないでしょ?」
「いや、他にそういうお客さんがいなければバンバン行って下さいよっ!」
と嬉しいお返事。でも、オペレーションするのはこの人じゃないし・・・。
とまあ、でも心強いお返事をいただいて多少は安くあがるでしょう!(笑)とは言っても何枚までいけるんでしょうね?
あっ、そうだ! いい方法を思いつきました
「ほ〜、結構いい色出てまんなぁ こりゃええわ(何故か関西弁)」
「ほなら、こっちのモノクロの奴はトーンジャンプお起さへんかなぁ」
「次はこっちや! この彩度の高い奴、これはプリンタの性能が出るでぇ」
「コントラストはどうや、んじゃ試しに出してくれんかのぅ、ワレ(何故か土佐弁)」
と、手を替え品を替え作戦!これで4枚ですよ〜!
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●別談。
友人の所のPM-9000C出力は5000円/枚ということでタダじゃないのね〜。という金銭的ダメージがつのる!
甘かった。10枚出力=50000円・・・場所代と合わせて20万円コースまっしぐら! 頭の中は真っ暗暗!
ですが、人に聞いたり、雑誌の出力ショップの料金を調べていると相場は1万円オーバーなんですね。
ああ、感謝しなければいけませんね・・・
しかし、予想を遥に上回る予算が必要になったため、予定を伸ばし資金調達をすることで心に決めました。
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●大判出力の不安・・・
今ある作品データを200%〜300%に拡大して出力する予定ですが、実際出力してみないと目伸ばししてどうなるかが確認できないわけです。手元のA3では部分出力していますが、なかなか全体の雰囲気はつかめず。
大体作成時250PPI(昔)〜400PPI(最近)で作成しています。
昔はPower Macintosh 7100/80AVで作成していた時もあります。
その当時は開くのに10分以上かかったりして大変でしたが、いつかポスターのように大きくして見たいという一つの夢がありました。それを現実にするため、いま計画を立てているわけです。
テストの結果作品によってはプリントのクオリティ的には300%拡大(100ppi)で問題ない様です。
しかし、文字も全てビットマップで作成しているので・・・。※“文字が荒れるのでは”という人からの指摘がありました。
程度によるとは思うのですが怖いですね。考えてませんでした。
私はなんというか、絵画的に考えていたので、大きくしたらピントが多少ぼやけるのは仕方がない。
もっと言えば(粗も目立たないし)少し離れて全体が見渡せるくらいの距離で見て欲しいのですが、そういう人ばかりではないでしょう。何と言ったって、私もその内の一人だし(笑)。
※現在も印刷物製作時以外はPhotoshop内で文字レイアウトしてしまっています。
 文字をベクターデータでレイアウトするとなるとQuark XPressやIllustratorなどのソフトに画像データを配置(OR 埋め込み)し、文字をのせるような感じになります。分解出力(PS出力)する際はいいのでしょうが、カラーマネジメントが一応程度しかしていないのでPhotoshop直出力とIllustrator張り込み出力では出力結果がかなり変わってしまいますのです。いまだこれを回避する術を知らないので仕方ありません。
最悪、解像度を上げて(スタイライズ)してアンシャープマスクなど掛けると良いような気もするが想像の域を超えない。
もしそれで改善されるとしても、輪郭だけノイズが目立ってしまう気もする。あるメーリングリストでは最適な解像度は120〜150ppi程度という記述も見たが、これこそ自分の目で見ないと何とも言えない。数十メガのファイルを解像度を倍にすると単純計算でデータ量は四倍・・・。ああ、恐ろしい。そのようなファイルを出力する時間も必要だし、どこで妥協するかが重要だ。
テストしてみなければ何とも言えないのだ。だが、不安はつのる・・・
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●テスト出力
先日、エプソンPM-9000Cでテスト出力をしてきました。
いやあ、その大きい事!
B0ノビが出るロール紙ですから、幅だけでも両手広げた位あるのです。驚きです!うらやましいです!
というわけで、早速出力!B0ノビサイズにPhotoshopデータをそのまま3点貼り込みIllustrator8.0からPSドライバ経由で出力。実際にそう何枚も出すわけに行かないので、QuickDraw出力との色味の変化や表現力の違いは比較は出来なかった。
只、目伸ばしをして100ppiで出力してもクオリティ的には問題ない。これだけ大きい割りにはかなり満足の行く結果ではないだろうか。
後、タイリングして出力することによって枚数を減らす事は考えつかなかったので、これでコストダウンが可能。
Photoshopからの直接出力を想定していたので、数万円の差が出ることになる。
ちなみに出力時間はB01枚で約1時間。見ていると早いように見えるが大きいのでそれなりに時間が掛かる。
そして気になったのが、トーンジャンプというのでしょうか。
真っ黒と限りなく黒に近いグラデーションに境界が出来てしまうのです。
これは仕方がないのかも知れないし、データを補正することによって直るのかも知れないので検証してみた。
調整と試行錯誤の末、手元のプリンターEPSON PM-2000Cで出力してもそれらしい境界は出てしまうので諦める事にした。
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データを出力する際に、装飾の為にバックに貼る紙が買えない、張り合わせの失敗の確率などの要因から周囲も合わせてIllustratorで作成することにしました。それに伴い、販売も見当に入れてリトグラフ風にロゴアレンジしてみてそれっぽくしました。その上で定型サイズでの出力・裁断し、予算の都合上市販のアルミフレームへパネリングしました。

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