つれづれ

闇に浮かぶ釣人

投稿日:2006年11月29日 更新日:

若いころは、友人達と夜通しファミリーレストランでお喋りをしたり、
思い立つままにドライブなどと、思い立ったら吉日のノリでした。
奥多摩、あるいは奥多摩を越えて、山梨に向かっていた頃かと思います。
深夜というか夜明け前というか、
まだ真っ暗闇の中をワンボックスカーで奥多摩湖沿いの道のトンネルを流してると、
数人の釣り人風の装備をした人達が、トンネルの端を歩いています。
歩道など特にないので、注意しながら運転していました。
趣味となると、皆早起きだよなと思っていると…
前方から、また、釣り竿を背負った人が歩いてきます。
通り過ぎてから、「えっ?」っと思い振り返りました。
ただ、その人は半透明で、薄ぼんやりと光っていたのです。
しかし、ミラーにも視界にも、そこに人はいませんでした。
特に怖いとかという感情はありませんでしたが、不思議な体験でした。
ちなみに後部座席に乗っていたのは、以前お話したキャンプの時のメンバーも一緒でした
※この文章は 『逢魔が時物語』に収録されたものです

-つれづれ
-,

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

関連記事

能登の旅-5 〜一人足りない…〜

〜1998年の旅行のお話です。8回にも及ぶ長編。 旧コンテンツからまとめて引っ越ししたものなので、物好きな人は読んでね〜 第4話はこちら 部屋に戻ると布団が敷いてあったので思わず横になり、また水が恋し …

清々しい朝

昨日明け方、祖母が亡くなった。 通夜はまだですが線香をあげてきました。 おつかれさま。 そんな次の朝は清々しい朝でした。 ボリュウムのある雲と、さらっとした風、強いけど優しい太陽。 EOS KISS …

男たちの大和/YAMATO

男たちの大和 YAMATO [Blu-ray] posted with カエレバ 反町隆史 TOEI COMPANY,LTD.(TOE)(D) 2015-08-05 Amazon 劇場公開時から観たか …

能登の旅-1 〜男三人能登の旅〜

1998年の旅行のお話です。8回にも及ぶ長編。 旧コンテンツからまとめて引っ越ししたものなので、物好きな人は読んでね。 私達高校の同級生仲間で金沢に旅行に行くことになりました。 メンバーは私とクールな …

昭和ロマン館 小松崎茂展

もう五〜六年前の文章が出てきました。 昭和ロマン館(千葉県松戸市)にて12/23まで開催中の 「追悼:昭和を彩った異能の画家 小松崎茂」展へ行ってきました。 小松崎茂 出典: フリー百科事典『ウィキペ …