203号室

投稿日:2006年9月4日 更新日:


203号室

もう蒸し暑い時期は終わりつつある様な気がしますが…
さらっと読みやすい加門七海の文体。しかしながらおぞましい、そして薄ら寒い表現が知らないうちに自分を取り巻いている気がしてきます。203号室に越してきた地方出身の大学生。その部屋でおこる怪奇な出来事とその顛末。
ホラーにあるがごとく、そしてまた繰り返された。というような落ちですが、小蠅が人間の形を作る、体温を感じる床など。
いや〜怖いけど読みたくなってしまいます。
この人自身、色んな現象にあうようでこれがまた怖いんですが、さらっと言ってしまうんですよ。
文藝百物語で知りました。慣れてるのかな?

-
-,

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

関連記事

働けません。

働けません。―「働けません。」6つの“奥の手” 生活保護費が、各自治体とも増えて財政を圧迫しているというニュースが増えているのでちょっと読んでみました。 なるほどと思うことばかり、この書籍が役に立つこ …

スーパーヒューマン誕生! ―人間はSFを超える

VRについて興味があったのでVRビジネスの衝撃―「仮想世界」が巨大マネーを生むを読もうと思ったらAmazonのオススメでスーパーヒューマン誕生! ―人間はSFを超えるが目に入りました。 科学の話では、 …

NHKにようこそ!

引きこもりでダメダメ人間の主人公の前に現れた美少女「岬」 しかし彼女ももっとダメダメだった。何かと面倒を見てくれたり立ち直る手伝いをしてくれたりしますが、じつは自分よりダメダメ人間を近くにおいて、自分 …

マルドゥック・スクランブル

マルドゥック・スクランブルThe First Compression 圧縮 殺されかけた少女がマルドゥックスクランブル09という特別法の適用により蘇った。 ウフコックという最強の相棒と共に事件究明に立 …

闇の子供たち

映画化もされた「闇の子供たち」 一応、フィクションと謳われています。 しかしながら、設定がフィクションであり、 背景はノンフィクションであろうことが何となく伝わってきます。 NGOの人権保護団体の活動 …