それでもお客様は神様ですか?

投稿日:2008年12月13日 更新日:



それでもお客様は神様ですか?―電器売場店員のクレーム日記

心が痛くなるエピソードです。
タイトルからして涙がにじみそうになる。
客としては安く買いたい、でも赤字を出させてまでという気は起きません。
「俺は客だぞ!」
なんて言ってる人(中高年男性 団塊の世代がほとんどのように思えます)は、
まともとは思えません。
確かに客が居なかったら商売として経済として生活として成り立ちませんが
神様なんかじゃありません。
殿様商売や見下した態度は確かにいけませんが、
本来、売る側も客を選ぶことが出来るはずです。
万引きのためにつぶれる本屋さんが多いことも以前問題になりましたよねぇ。はあ。

実はまだ読みかけなのですが、
この本は、クレーム対応の涙物語りではない。
電気製品の販売店の店員という立場を通した人間物語、
日常で忘れそうになる何気ない一言や仕草に心洗われている一人の人間、
いやその周りにいる人たち全てのドラマと言っても過言ではないでしょう。
著者の青木詠一さんは、本当にすばらしい人間性の持ち主です。
接客としてでは無く、自分を振り返り、見つめ直し、辛い立場ながら
感謝の気持ちを忘れることのない方なのですね…
私も、
こういう心を無くさずに生きていきたいと思います。
特に母が息子に買ってやろうとした冷蔵庫のエピソードは感動しました。
憎んでいるでもなく、親に辛いことを言ってしまった
あの時… 誰にでもあるんでしょうね。

-

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

関連記事

こころ

こころ (集英社文庫) (集英社文庫) 四国への旅行中、手持ちぶさたの時にと思い 本棚へ死蔵されていた文庫本を持って行きました。 中学生だったか、 国語の教科書に表題の本が一部使われておりましたが 内 …

金正日の料理人

金正日の料理人―間近で見た権力者の素顔 本人(藤本健二)の遍歴や、金正日の気さくな一面と、厚遇が見て取れます。 作者である本人は、北朝鮮に行くべきかどうか、家族はどうするか葛藤しておりますが 結局家族 …

帝都東京・隠された地下網の秘密

帝都東京・隠された地下網のの秘密 こういうお話は大好きです。わくわくしてしまいます しかしながら、東京の地理にあまり詳しくないので、把握できない。 せめて巻頭か巻末に都地図入れといて〜(ちょっと大きめ …

自転車トラブル解決ブック

とりあえずはmixiでお勧めされた  自転車トラブル解決ブック が近くの本屋にありましたので買ってきました。 簡潔で、写真入りで分かりやすくいいねえ。 この本があったら、前のMOUNTAIN CATは …

暖炉・薪ストーブのある家

暖炉・薪ストーブのある家 (ホームメイク) いいなあ、薪ストーブが欲しい 現在は不本意ながらガスストーブ。 何故って? 灯油というインフラからは遠ざかって久しい。 前の家のときにガス屋さんからお試しで …