つれづれ

首吊り橋

投稿日:2006年2月1日 更新日:

私の母校の裏手には橋があります
在学中は車が通ったら人はギリギリくらいの古い小さな橋でした・・・
否、歩道としていながら人を拒むように脇に存在してます・・・
通称『首吊橋』
BRIDGE.jpgBRIDGE2.jpg
今はワイヤーで吊られたちょっと立派な橋が架かっています
脇に古い橋を残したまま・・・
それと並ぶように、避けるように橋につながる為少しカーブのきつい道路になっており、その脇は市営の霊園。
マラソン大会やそのシーズンにはその橋を渡り霊場の脇を通ります
陸上部もそのコースを練習コースにしていたんですね。
在学中のある日、放課後課題のためか或いは友人と雑談をするためか教室に居たとき、
陸上部に在籍するクラスメイトの女の子が泣きながら入ってきました。
『どうしたの?』
と聞くとその橋で 首吊り死体があったとのこと彼女達は運悪く第一発見者になってしまったのです。
さして用のある方角でも無いのでここがその橋かという程度でした
そういえば私は見たことはありませんが、よくある怪奇スポット紹介本である、涙を流す地蔵もその近くに在ります。
卒業後でもたまに母校を訪れる機会があるのでその橋を大概バイクで越えて行くのですが普通の幅数メートル程度の川が流れているその橋を越えるときは異様に寒いのです。
そして最近ある噂を知りました。
その古い橋のたもとには地蔵がありその台座には人面が浮き出し、それを見たものをは高熱にうなされるという話しを・・・
老朽化が進み、幅も狭いので取り壊し現在の新しい橋がかかる予定でしたが原因不明の事故や病気によって橋は残されその脇に新しく架けられたということです。
(新しい橋、首吊橋は左側に)
先日、通りかかった際に改めて写真を撮りました。古い橋は歩行者用の橋として機能しているのですが 、なんとも異様な雰囲気です。
いやーんな感じにひなびてます。お地蔵さんは・・・
市場坂として結構知られているらしいです。怪奇現象ページで複数確認しました
※この文章は『逢魔が時物語』に収録されたものです
2001/07

-つれづれ
-

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

関連記事

能登の旅-5 〜一人足りない…〜

〜1998年の旅行のお話です。8回にも及ぶ長編。 旧コンテンツからまとめて引っ越ししたものなので、物好きな人は読んでね〜 第4話はこちら 部屋に戻ると布団が敷いてあったので思わず横になり、また水が恋し …

no image

能登の旅-8 〜帰途〜

〜1998年の旅行のお話です。8回にも及ぶ長編。 旧コンテンツからまとめて引っ越ししたものなので、物好きな人は読んでね〜 第7話はこちら 3/29(日) 朝、何度か目を開けたがまた目を閉じ、気が付くと …

no image

現場実習の話

私の在籍していた高校では現場実習という、授業の一環として企業研修の様な実習が2週間あります。 一社に数人という派遣で、希望をとり割り振って決められました。 私は建築事務所に実習に行きました。内容は建築 …

能登の旅-4 〜ご飯のお替りは自由です〜

〜1998年の旅行のお話です。8回にも及ぶ長編。 旧コンテンツからまとめて引っ越ししたものなので、物好きな人は読んでね〜 第3話はこちら タクシーで快適に宿の玄関に到着。大体駅から30分位かかった。 …

2輪車に乗ろうと思ってからRFに出会い今まで

現在、埼玉県在住で会社員でグラフィックデザインやイラストなどやってます。 就職してすぐに生活に物足りなさを感じ、自然に囲まれるのが好きなので いつでも何処にでも行けて風をきれる乗り物(モーターサイクル …