こころ

投稿日:2008年10月22日 更新日:



こころ (集英社文庫) (集英社文庫)


四国への旅行中、手持ちぶさたの時にと思い
本棚へ死蔵されていた文庫本を持って行きました。
中学生だったか、
国語の教科書に表題の本が一部使われておりましたが
内容は覚えていないし、どんな話だったのかも一節ではわかりません。
10年近く(平成6年の刷になってましたが)本棚にしまわれて
いつか読もうと思っていた一冊です。
なのにめくっていくと、所々に傍線が引いてあります。
古本で買ったのでもないはずなのに、
立ち読みで質の悪いいたずらと云うわけでもないようだし、
ほぼ全編に渡ってポイントと思われたところに傍線が引いてあったのです。
何とも不可解というか、誰だこの本を最初に読んだのは、
けしからん。

という様な気分です。
さて内容につては、
近年読む起承転結の激しいわかりやすい話ではないのですが
粛々と進んでいく話と後半の先生の遺書。
落ち着いた展開と文学を読んだという気持ちになれます。
なんだか、文章がきれいというか飾り気もないのですが、
すぅっと染みこんでくるような文体であり、物語でした。
リンクで貼った表紙は、

集英社文庫の「(2008)夏の一冊 ナツイチフェア」の企画として今の漫画界をリードする
人気漫画家が文豪たちの名作の表紙を新たに描き下ろす。
シリーズ累計7000万部を超える『ジョジョの奇妙な冒険』の荒木飛呂彦川端康成『伊豆の踊子 (集英社文庫) (集英社文庫)』を、映画版もヒットを記録した『DEATH NOTE』の小畑健夏目漱石
こころ』と芥川龍之介の『地獄変』を、ジャンプスクエアで連載中の『テガミバチ』の 浅田弘幸が中原中也の詩集『汚れちまつた悲しみに……』の表紙を手掛け、 新装版として6月下旬から1年間限定で発売される。

というものです。伊豆の踊子は衝撃的な扉絵ですよ。

-
-

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

関連記事

大東京ぐるぐる自転車

大東京ぐるぐる自転車 2002年まで日本大学芸術学部教授であった著者 伊藤 礼氏(78歳?)の自転車に対する思いと出来事を淡々と語る一冊です。 残念ながら読破することはできませんでしたが心と時間にゆと …

飛田百番―遊廓の残照

飛田百番―遊廓の残照 先日に引き続き 飛田新地の料亭「鯛よし百番」の写真集です。 元々は大正に立てられた遊郭ですが、その後「鯛よし百番」として鞍替え、 現在は建物が有形文化財に指定されている(らしい) …

ホームページアクセスアップの鉄則

ホームページのアクセスアップのポイント満載です。 分かっているけど出来ない事も色々ありますし、 これも目新しいわけではないのですが、読んで損はなし再確認にも最適。 ホームページ アクセスアップの鉄則 …

怖い本〈2〉〈4〉

怖い本〈2〉ハルキ文庫、 怖い本〈4〉ハルキ・ホラー文庫続けて読みました。何が嫌だってこの表紙の男の皮膚のぶつぶつが嫌です。 午前様もそろそろと言う時刻に一人残業して連絡待ちの間に読んでいたりすると背 …

東京少女

東京少女~ぼくとオタとお姫様の物語 東京少女(Tokyo Girl)。 なかなか上手いネーミングだと思う。 もともとは『ぼくとオタとお姫様の物語』というようなタイトルだったと思う。 ネット上で読んだの …