だから山谷はやめられねえ
―「僕」が日雇い労働者だった180日
そもそもぼくの関心はドヤ街や飯場そのものの中ににあったわけではなかった。社会の常識や模範からはみ出してしまった人と会社の関係。そして自分とそれらとの関係に関心があった。
また、その中に自分の居場所を見つけたかった。
その答えが見つかったわけではない。ただ、今回の体験によって、マスメディアの情報や社会の常識や価値基準というものが絶対的な価値ではないということが実感としてわかった。そして忙しい雌メディアが簡単に社会問題としてくくってしまう物や、見落としている情報の中にこそ、人間社会の核のような物が沈殿していると思えた。
今回はたまたまドヤ街や飯場だったけれど、社会にはそれ以外にもマスメディア的な視点からでは見えない世界があるはずだ。
ー本文より引用ー
最初は興味半分、時々耳にするドヤ街ですが、日本でない様な物価や、日雇い労働者の町という印象しか持っていませんでした。
大学院に在籍しながら、飯場やドヤ街を居場所として人生を学ぶ感じでしょうか?
興味深く読ませていただきました。
そう言うところにいながらも皆様、一生懸命働いているんです。
何はともあれ著者の塚田さんが自分の歩みたい道を見つけられた事に安心しました。
現在はテレビ局で働いているんでしょうか…