市民会報のお勧め図書にあったので読みましたが、かなりカルチャーショックでした。
本当にこういうところがあるんですね。
著者であるスアドという仮名の女性は、17歳のとき同じ村に住む男性と恋に落ち数度の密会の後、妊娠しました。この村では女性に一番重んじられるのは結婚までに処女を保つ事。
女性は男性の奴隷であり、家畜以下である。
殴られるのは日常茶飯事、未婚の女性が道で男性と目を合わせただけで淫売と呼ばれる村。
年頃になると、金で跡継ぎを産むために嫁にだされる、いや、売られて行く。
その習わしに外れた物は一家の端であり、村八分が待っている。
そのような女性は殺されて当たり前なのだ。
さらに、そのような女性を殺した男性は、『英雄』と呼ばれ、その行為は『名誉の殺人』とたたえられる。
スアドは義理の兄にガソリンで焼き殺されそうになったところを逃げ出し命をつなぎ、ボランティア団体によって保護されたらしいです。
フィクションであってほしいと思いますが、恐ろしい事実なのですね。