生きながら火に焼かれて

投稿日:2005年3月17日 更新日:

市民会報のお勧め図書にあったので読みましたが、かなりカルチャーショックでした。
本当にこういうところがあるんですね。

著者であるスアドという仮名の女性は、17歳のとき同じ村に住む男性と恋に落ち数度の密会の後、妊娠しました。この村では女性に一番重んじられるのは結婚までに処女を保つ事。
女性は男性の奴隷であり、家畜以下である。
殴られるのは日常茶飯事、未婚の女性が道で男性と目を合わせただけで淫売と呼ばれる村。
年頃になると、金で跡継ぎを産むために嫁にだされる、いや、売られて行く。
その習わしに外れた物は一家の端であり、村八分が待っている。
そのような女性は殺されて当たり前なのだ。

さらに、そのような女性を殺した男性は、『英雄』と呼ばれ、その行為は『名誉の殺人』とたたえられる。
スアドは義理の兄にガソリンで焼き殺されそうになったところを逃げ出し命をつなぎ、ボランティア団体によって保護されたらしいです。

フィクションであってほしいと思いますが、恐ろしい事実なのですね。

-

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

関連記事

それでもお客様は神様ですか?

それでもお客様は神様ですか?―電器売場店員のクレーム日記 心が痛くなるエピソードです。 タイトルからして涙がにじみそうになる。 客としては安く買いたい、でも赤字を出させてまでという気は起きません。 「 …

怖い本〈2〉〈4〉

怖い本〈2〉ハルキ文庫、 怖い本〈4〉ハルキ・ホラー文庫続けて読みました。何が嫌だってこの表紙の男の皮膚のぶつぶつが嫌です。 午前様もそろそろと言う時刻に一人残業して連絡待ちの間に読んでいたりすると背 …

毒婦。 木嶋佳苗100日裁判傍聴記

毒婦。 木嶋佳苗100日裁判傍聴記 色っぽい声、仕草、頭のなかではなんとなく分かりますが この容姿からは想像がつきません。 著書の女性による女性のためのアダルトグッズ専門店を経営する北原みのりさん視点 …

お札DEおりがみ「ターバン野口」のつくりかた

子供がもらったお年玉を横取りして撮影しました。 左から 「ダイバー野口」「大僧正野口」「忍者野口」です。 先日購入しましたCanon PowerShot SX210 IS の魚眼モードで撮影です。 魚 …

傷だらけの店長~それでもやらねばならない~

傷だらけの店長 ~それでもやらねばならない~ 「リストラなう!」の中で紹介されていた書店店長の奮闘記です。 本を愛しているが為にアルバイトから書店員、そして店長になった、著者の伊達雅彦さん。 困った客 …