日経デザインの連載を再構成して書籍化したものです。
デザインプロダクトのこだわりの工法や進化、SUMSUNGとの訴訟の内容から結果、この先まで割合最近の情報がまとめられています。
こだわりという意味ではスティーブ・ジョブズについての記述も多くなってしまいますが、あくまでアップルのデザインです。
ジョナサン・アイブのインタビューも面白いですよ。
特にジョブスが物にこだわったというのが印象的です。facebookのようにアプリや仕組みではない、
物を通した体験とその変化を求めていたと。
iPhoneは携帯電話を作ろうと思っていたのではない、理想のデバイスを作ったら携帯電話に似たものになったのだ。というのも印象的。
モノづくり日本もお手本にして欲しいけど広告費のお金のかけ方も尋常じゃないし、生産も向上にまるごと委託ではなく製造機械を貸し出してと言うのが驚いた。
金額の割に文章量が物足りないが、さらっと読めて幅広く網羅したなかなかおもしろく読めた一冊です。