沖で待つ
絲山秋子の短編小説。第134回芥川賞受賞作
特に芥川賞の受賞作品だから読むというのはあまり無いのですが読んでみました。
だれかの書評を読んで気になったんでしょうね。
同じゼネコン系に就職した2人の秘密の約束についての話です。
お互いが、もしも死んだ場合に残った方はパソコンのハードディスクを破壊するという
ものです。
確かに自分が予期せずこの世にいなくなったら…
見られたくないデータや書類ってありますよね。
その点に関しては、激しく同意します。
また、タイトルと全然関係ないじゃんと思っていたストーリーですが
最後ではっきりします。
主人公は格好よい訳でなく、太った男性と30代後半の未婚で無職の女性です。
ハローワークに通っていたりお見合いで酷いことを言われたり
現在の世相が現れているというか、人ごとでない気もします。
友人や家族の残していった余韻
そんな物が感じられる作品でした。
本編も短いのでさらっと読み終わります。
沖で待つ
投稿日:2011年2月1日 更新日:
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